こんにちは。今回は、リスニングの授業でリクエストの多い、地図問題の解き方のポイントについてお話しします。
地図問題の解き方
1、地図上の位置関係を把握する
他の選択肢問題と違い、地図問題では、本文が流れる前に読む文章がほとんどありません。その代わり、地図の位置関係をしっかりと把握してください。
本文を聴く前に、地図上で確認すべきこと
- 道の名前
- 建物、施設の名前
- 方角の確認
道の名前は見落としがちですが、本文で出てくるので特にしっかりと把握しておきましょう。
地図上に東西南北のサインがある場合は、そちらも確認しておきましょう。本文が読まれると意外と焦り、わからなくなることがあります。
もちろん、問題となる場所の名前もきちんと目を通しておきましょう。
2、目で地図を追う。(スタート地点がある場合は、スタート地点の確認)
地図問題の中には、場所ごとにスタート地点に戻って説明されるものがあります。スピーカーがスタート地点を示した際には、その場所を確認してください。その後は、スピーカーが話すとともに、目で地図を追っていきます。
3、選択肢を選ぶ
スピーカーが場所を説明したら、その説明の場所に一番ふさわしい選択肢を選びます。
この際の注意点ですが、前の問題で選んだ選択肢を除外せずに次の問題を解いて下さい。これは、間違いの連鎖を防ぐためです。
例えば、15番の問題で間違えて16番の選択肢を選んでいたとしましょう。16番を解く際に15番で選んだ選択肢を最初から除外していると、16番で間違えて17番の選択肢を選んでしまい、更に17番の問題も間違えてしまう、、、といったように、間違いの連鎖が起きてしまいます。前の問題の選択肢を残しておくと、同じ選択肢を2度選び間違いに気づくこともあるかもしれませんが、連鎖的に間違った選択肢を選ぶよりもずっと不正解が減ります。
地図問題で再確認したい語彙
junction (道と道が交わる交差点)
例;The bank is next to the junction of Keyaki Street and Main Road.
(銀行は、けやき通りとメイン通りの交差点にあります。)
winding(曲がりくねる)
例:The station is at the end of the winding road. (駅は、曲がりくねった道の終わりにあります。)
bend (曲がり)
The convenience store is on the bend of the road.
(コンビニは、道の曲がりにあります。)
road 、street、path/footpath の違い
日本語では全て「道」と訳されることの多い3つですが、英語では違いがあります。
roadは、メインとなる「大通り」を示します。地図上では太く描かれています。
それに対しstreetは、大通りから入る脇道を指すことが多いです。roadと共に地図上にある場合、roadよりも少し細く描かれています。
例:After driving 5km on the road, please turn left onto Keyaki Street.
(車で大通りを5キロ走った後に、 けやき通りに入るために左折してください。)
path/footpathは、「小道(歩道)」を指します。地図上では、roadとstreet両方と比べて細く描かれています。
例:Sakura park is next to the path.
(さくら公園は小道の横にあります。)
位置情報を示す表現を、普段の練習の中で確認してみてください。