こんにちは、PlusOnePoint講師のHiromiです。

今回は、IELTS ライティング Task2のボディパラグラフの議論展開について書いてみたいと思います。

生徒さんが書かれたTask 2のエッセイを読んでいて時々見かけるのが、ボディの議論展開がとても「日本語らしい」エッセイです。

例えば、次のトピックについて考えてみましょう。

Some people believe that uniforms at workplaces aren’t necessary. Do you agree or disagree with it?

(日本語訳)一部の人は、職場での制服は必要ないと考えます。このことに、あなたは賛成ですか、反対ですか?

この段落のどこが問題?

このタスクについて、「職場での制服は必要だ」とする立場で、ボディの段落を一つ考えたとしましょう。 ここでは、展開を追うことに集中するため、日本語で表記します。

制服はさまざまな職場で使われています。小売店などでは、お客さんが商品のことで分からないことがあった場合に、スタッフに直接質問をすることがあります。もしスタッフも普通の服を着ていたら誰がスタッフなのか分かりづらいですが、制服があればスタッフとお客さんを見分けることができます。制服によって簡単に見分けがつくことで、お客さんはイライラせずにすむので、制服は必要です。

この段落は、「職場での制服は、スタッフとお客さんを見分けるために必要だ」という内容で、理由としては妥当なものだと言えます。しかし、議論の展開はどうでしょうか。

日本語の文章としては、状況の説明からだんだんと制服の必要性にクローズアップしていく、一見丁寧なエッセイのようにも思えます。

英語らしい議論展開とは

しかし、このような書き方は、英語エッセイでは、まわりくどい展開と見なされてしまいます。

なぜかというと、段落を最後の方まで読まないと、筆者の要点(=制服が必要だと思う理由)が分からないからです。

3文目の「制服があればスタッフとお客さんを見分けることができます」というところまで読んで、初めてメインアイデアが出てきますよね。これでは、ここが最も大事なポイントだということが読み手に伝わりません。

Task2のような英文エッセイでは、段落の冒頭でその段落の要点(メインアイデア)を示した上で、要点について説明するという流れが、読み手に分かりやすい書き方とされます。

日本語のスタイルのまま、状況の説明や背景から話を始めてしまうと、最も大事な部分が段落の中に埋もれてしまい、読み手にとっては何が段落の要点なのかが即座に分かりません。

説得力のある展開にするには

それでは、今回の例文を英文のスタイルでも伝わりやすいようにするには、どうすれば良いのでしょうか。

冒頭にメインアイデア(=簡単に人の見分けがつくから)を持ってくることによって、この問題点を修正することができます。

制服は、スタッフとお客さんを簡単に見分けることができるので、必要です。小売店などでは、お客さんが商品のことで分からないことがあった場合に、スタッフに直接質問をすることがあります。もし、スタッフも普通の服を着ていたら誰がスタッフなのか分かりづらいですが、制服があればスタッフとお客さんを見分けることができます。制服によって簡単に見分けがつくことで、お客さんはイライラせずにすむので、制服は必要です。

修正後の段落は、冒頭に「スタッフとお客さんを簡単に見分けることができる」というメインアイデアがあるため、その後の文章はこのことの説明をしていると理解しながら読み進めることができます。

議論展開を整理しましょう

このように、段落の中で述べている内容そのものに問題がなくても、説明する順番や強調の仕方によっては、書き手の意図が伝わりづらい構成になってしまうことがあります。せっかく良い意見を思いついても、これでは Task Response(タスク回答)や Coherence and Cohesion (文章の繋がり・首尾一貫性)の部分で点数を落としてしまう原因になってしまいますので、気をつけましょう。

※ライティングの採点基準については、こちらを参照ください。

今回は、アイデアの内容だけではなく、議論展開を整理することの大切さについての説明でした。エッセイが英文として説得力のある書き方になっているのか、気をつけながら書くようにしましょう。

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