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表現・文法

ライティングでotherwiseを使いこなそう

ライティングのモデルアンサーなどでよく見かける otherwise という表現。なんとなくは見たことがあるけど、実際使うとなると自信がない… という方も多いかもしれません。

今回は、この otherwise のさまざまな使い方を確認しておきましょう。

「他の方向に」という意味

otherwiseは、「other」と「wise」に分解することができます。

otherwiseは、「他の方向に」というのが元々の意味です。otherは、「他の、異なる」という意味です。-wiseは名詞の後につけることで、「〜の方向に、〜に沿って」という意味の単語を作る接尾語です。例えば、clockwiseは「時計回りに(時計の回る方向に)」、lengthwise「縦の(長い方向に)」という意味になります。

otherwise:そうしなければ(副詞)

otherwise にはいろいろな意味がありますが、「そうしなければ(if not)、さもなくば」という意味で最もよく使われます。

The government should put more emphasis on education. Otherwise, the country will face economic hardship decades later.
(政府は、教育にもっと力を注ぐべきです。さもなくば、その国は数十年後に経済的な困窮に直面することになるからです。)

この使い方が、みなさんが最もよく見かける形ではないかと思います。

文中で使うことも可能

otherwiseは文頭で使われるとは限りません。文中に挿入句のように使うことも可能です。

The government should put more emphasis on education. The country will otherwise face economic hardship decades later.
(政府は、教育にもっと力を注ぐべきです。その国はさもなくば数十年後に経済的な困窮に直面することになるからです。)

otherwise は接続詞ではない

意味合いとしては接続詞のような感じがしますが、otherwise は「副詞」に分類されます。接続詞の役割を果たす副詞という意味で「接続副詞」と呼ぶこともあります。

副詞ですので、文と文をつなぐことはできません。

× The government should put more emphasis on education, otherwise the country will face economic hardship decades later.
(政府は、教育にもっと力を注ぐべきです。さもなくば、その国は数十年後に経済的な困窮に直面することになるからです。)

文を2つに分けるか、セミコロンでつなぐ必要があります。

The government should put more emphasis on education; otherwise the country will face economic hardship decades later.
(政府は、教育にもっと力を注ぐべきです。さもなくば、その国は数十年後に経済的な困窮に直面することになるからです。)

otherwise のあとはネガティブな内容が多い

otherwiseは、この例文ように、その後にネガティブな内容が続くことがほとんどです。「そうしないと、〜になりかねない」のようなニュアンスで使うことが多いですね。

過去の話の場合は仮定法になる

はい、この辺りから難しくなります。先ほどの例文は、現在あるいは未来の話でした。「今、〜するべきです。そうしないと〜になるでしょう。」というように未来のことを話しています。

一方、過去の話の場合は、事情がやや変わってきます。「(過去に)〜しました。もし〜していなければ、〜だったでしょう。」というように、実際にはそうなっていないのだけれども、仮定としてこのようなことが起こっていたかもしれないという推測をすることになります。

そうです、「仮定法」が必要になるのです。

The government decided to bail out the company at the last minute, which would otherwise have collapsed in days.
(政府は、そうしていなければ数日以内に倒産していただであろう、その会社を救済することを土壇場で決定しました。)

otherwise:②別の点で(形容詞)

otherwiseには、形容詞としての使い方もあります。形容詞で使う場合には、「そうではない、違っている」という意味になります。

it cannot be otherwise

「it cannot be otherwise」というイディオムがあります。「そうではない状態はあり得ない」という意味から、「それ以外は考えられない」という意味になります。

Agriculture in Australia has developed to the extent where it can feed twice its population. It could hardly be otherwise given the vastness of its land.
(オーストラリアの農業は、その人口の2倍を供給する程度にまで発展した。その土地の広さを考えると、そうならない理由は非常に考えにくい。)

まとめ

IELTSのライティングやスピーキングで便利な、「otherwise」という表現について例文を交えながら解説いたしました。是非、使ってみてくださいね!

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作成者: Hibiki

大阪大学医学部卒業(麻酔科医)。2012年に渡豪後、当時のIELTS講師であったMikaとともに日本語で学ぶIELTS対策スクールを設立。得意科目はライティング(最高スコア8.0)。過去5回の受験ではいずれも全科目7.0以上と安定した実力を持つ。難しい語彙や文法を駆使するのではなくどの受講生でもテストで再現ができるよう、シンプルなアイデアでありながらもしっかりとしたロジックを意識することで「論理性・明瞭性」のあるエッセイを指導する。苦労を乗り越えた末にライティングで目標スコアを達成できた受講生からの感謝の声は後を絶たない。